胃腸の病気
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胃腸の病気について
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群(以前は過敏性大腸症候群と呼ばれていた)とは、“がん”や炎症性の疾患がなく、腸管の機能的な過敏症により腹痛、下痢・便秘などの便通異常を来す疾患群です。心理的、社会的因子が多分に関与している場合があります。
逆流性食道炎
食道下端の括約作用がうまく機能しなくなると、酸性の胃内容物が食道内へ逆流するために、下部食道に炎症が起こります。
胸焼けが一般的な症状ですが、酸の口腔内への逆流、げっぷなどの症状が出ることもしばしばあります。
胃・十二指腸潰瘍
何らかの原因で消化管壁の組織が欠損してしまった状態を潰瘍といいます。
胃液と接する部位に発生する潰瘍を消化性潰瘍(一般的には胃・十二指腸潰瘍)といい、主に空腹時や夜間に出現し、食事を摂ることにより軽快することがあります。
ピロリ菌と胃の病気
近年、ピロリ菌(Helicobacter pylori)という胃粘膜内などの消化管内に常在する細菌が、様々な胃・十二指腸疾患と関わりを持っていることが明らかになってきました。
検査を受け、胃潰瘍、十二指腸潰瘍と診断された時には“ピロリ菌検査”が施行されているのかどうか、チェックする必要があるでしょう。
痔核
痔核といわれてもぴんとこない人もいると思いますが、通称“いぼ痔”のことです。
痔核は、基本的に良性疾患であるため、できるだけ保存的に治療し、手術は最後の手段とするのが一般的です。痔の治療法=手術では決してありません。
痔瘻・裂肛
痔瘻は、肛門陰窩に便が溜まり、便中に存在する細菌が肛門腺内に侵入、腺の根本の部分に炎症が起き膿も溜まり、腫瘍の部分から膿が排出、皮膚が破れて膿が排出することで肛門周囲の炎症や腫瘍の部分から膿が排出されます。
裂肛は、いわゆる“切れ痔”のことです。
その他の肛門疾患
肛門からの出血や痛みといった症状の後ろには、重大な疾患が隠されている可能性があります。
痔と症状が似ていて放っておくと、重篤な状況におちいる病気も多いのです。“たかが痔”と安易に自己判断はせず、早期の受診を心がけましょう。
胃がん
日本は“胃がん大国”といわれています。しかし“早期がん”で発見された人の90%以上は治る時代です。
定期的に検診を受け、早めに発見することが大切です。特に40歳をすぎたら胃の調子が良くても定期検診をかならず受けましょう。
食道がん
食道がんは50歳以上(特に高齢者の男性:女性の5~6倍)に多く発症し、症状のなかで一番多いのは“飲み込み障害”です。
食道のしみる感じ、痛みなど少しでも異常な症状があれば内視鏡検査を受けることが早期発見につながります。
大腸がん
戦後の食生活の欧米化とともに、大腸がんは急激に増加しています。大腸がんになると便注の細小化、便秘、下血、血便といった症状が出てきます。
少しでもこれらの症状や不安がある人は、エックス線検査か内視鏡検査を受けましょう。
早期胃がん
胃がんは日本人に発症する最も多い悪性腫瘍ですが、早期発見による“早期胃がん”の場合は手術などの適切な処置により、9割の人は完全に治ります。
食生活などの生活習慣の改善と定期的に健康診断を受けることが大切なことでしょう。
消化管ポリープ
腸管の内側表面からイボ状に突出した隆起性の病変を総称したもので特に“大腸ポリープ”は多くみられ、便潜血検査で陽性の場合は内視鏡検査を受けてください。
無症状でも、親族に患者がいる場合は定期検査を受けましょう。
便秘
大腸は食物残渣を含む粥状の腸内容物の水分・電解質の吸収による固形便の形成と貯蔵・排泄の機能を果たします。
この機構に障害が起こり便秘となります。腹痛などの症状、薬の副作用、他の病気の随伴症状の場合、治療の対象となります。